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官能小説

【官能小説】ドS彼氏に私のカラダは正直すぎる…!絡みつく愛が止まらない! -第5話-

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週明け、出社をすると、待っていたかのように、祐馬が声をかけてきた。

「佳乃子、これ見といて。今週からの業務内容。俺たち、タッグ組むだろう?」

「あ、うん。そうだね……」

一枚のA四用紙を渡され、それを眺める。飲み会のことが気になっていたけれど、祐馬は普段と変わらなかった。それにホッとしていると、彼が耳打ちをした。

「金曜日、瞬士のマンションへ行ったんだろう? どうだった?」

「どうって、舞衣ちゃんたちより先に帰ったから」

 祐馬に瞬士のことを怪しまれてはいけないから、さらっと答えてしまおう。それに、祐馬の行動に意識し過ぎるのもいけない気がする。

 祐馬が近づいてきても、涼しい顔をしてみせた。

「へえ、そうか。てっきり、盛り上がってるのかと思ったけど。佳乃子ってさ、瞬士と仲いいよな?」

「えっ? 特別仲がいいわけじゃないよ。なんで、そう思ったの?」

 内心、ギクッとしながら、動揺を隠しパソコンを立ち上げる。祐馬は勘がいいし、周りをよく見ているから、気をつけなくちゃいけない。

「あまり、職場で話さないから。不自然だなって思ってたんだよ。もしかして、秘密の社内恋愛してるとか?」

「そんなことないわよ。祐馬ってば、考え過ぎ」                          

ハハッと笑ってみたけれど、祐馬のいたって真面目な顔つきに焦りを覚えてくる。単に言っただけなのか、それとも探りを入れているのか分からない。

「そうかな? まあ、話すわけないか。佳乃子、10時から打ち合わせだから。会議室を取ってある」

「うん、分かった」

祐馬の言い回しは気になるけれど、その気持ちは隠しておこう。彼から視線をそらすと、仕事を始めた。

 

10時になり、祐馬とオフィス内の小さな会議室へ向かった。ここは、せいぜい10人ほどが入れる小さな部屋で、ミーティングなどで使われる場所だ。

ロの字型のテーブルへ着くと、祐馬は迷うことなく私の隣へ座る。二人きりという空間だからか、妙に緊張してしまっていた。

「このクライアントだけどさ、本当は瞬士を指名していたらしいんだ」

「えっ? そうなの?」

彼の静かな言葉に、私は驚きを隠さなかった。指名が入るなんて、さすが瞬士だと思うけれど、それをどうして私たちが担当しているのだろう。

「そうだよ。瞬士は、今他のクライアントを持っているだろう? それで、どうしても引き受けられなかったらしいんだ」

「知らなかった。それって、瞬士から聞いたの?」

「いや、課長から。だからさ、今回はいつも以上に頑張りたいんだ」

「え……?」

どこか思い詰めた目で見られ、息を呑む。こんなに焦りを見せる祐馬を、私は今まで見たことがない。

「瞬士が、デキる男だってことは認める。だから、佳乃子も惹かれるんだろう?」

「そんな……。そういうことじゃないよ」

いたたまれなくなり視線をそらすと、祐馬は私の両肩を掴んで自分のほうへ向けさせた。その強引さが、少し怖くなってくる。

「誤魔化すなよ。見てれば分かるって。たぶん、麻木(あさぎ)さんも気づいているんじゃないかな?」

「舞衣ちゃんも……?」

彼女の名前も出てきて、ドキッとする。会社では、極力接触をしていないのに、どうして怪しまれているのだろう。

あれこれ考えていると、祐馬がふっと笑った。

「分かりやすいんだよ。佳乃子は、不自然なほどに瞬士と接しない。でも、俺とは会話するだろう? せめて、同じくらい瞬士と接していてもいいのにな」

呆れたような顔をする祐馬に、私はなにも言えなかった。ただ、祐馬は私と瞬士が付き合っているとは思っていないようだ。

きっと、私の一方的な片想いだと……。そう考えたら、祐馬にハッキリと伝えたほうがいいのかもしれない。

 瞬士を好きな気持ちは本当なのだから、祐馬の気持ちに応えられないことを話すチャンスになりそうだ。

「や、やっぱ分かっちゃったか。さすが、祐馬だね。そうなの。私、瞬士が好きなんだ」

 ふふっと笑った私に、祐馬は真剣な顔をしてじっと見つめた。彼がなにを考えているのか、緊張してしまう。

「そうか。じゃあ、この間のキスマークは、あいつのものってわけか」

「えっ⁉ それは……」

 しまったと思ったときは遅くて、祐馬は強引に腕を掴んだ。二人きりとはいえ、彼の行動にはためらうばかりだ。

「まあ、いいよ。隠してるんなら、好都合。俺は、堂々と佳乃子にアピールしていくから」

「ゆ、祐馬……。本気で言ってるの?」

「本気だよ。入社したときから、ずっと好きだった。俺は、瞬士にライバル心を持ってる。仕事にも、恋愛にも……」

 祐馬の今まで見たことのない鋭い眼差しに、言葉が出ない。私のことを諦めてもらおうと思って言った言葉が、裏目に出てしまったようだ。

「瞬士とのことは、バレたくないんだろう? それなら、黙って俺のアプローチを受けてたほうがいいんじゃないか?」

「アプローチは受けるよ。でも、気持ちには応えられない」

 きっぱりと言うと、祐馬は私を抱きしめた。

「ゆ、祐馬。やめて……」

「やめない。全部、瞬士に持っていかれてたまるか」

「だめだよ。早く、打ち合わせしよう。仕事中なんだから」

 彼の体を押し返すと、もう祐馬は強引なことをしてこなかった──。

 

<つづく>

 

次回は3月6日(水)20時に更新!

ついに動き出す祐馬。佳乃子と瞬士は一体どうなってしまうのか…!?

明日もお楽しみに!

 

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