「—―愛奈…他の事考えられる余裕あるんだ…?」
「――え…」
私の舌に絡みついていた芝崎さんの舌がゆっくりと解かれると唇を離され、小さく呟く。つり目がちの瞳が、すぅ…と細められる。前にも見たことがある、熱を持ったあの瞳だ――。
まるで全身が金縛りにかかったように全身が動かなくなる。
芝崎さんは笑みを浮かべたまま私をじっと見つめると、私の両手首を片手で体の後ろにある浴室の壁にくくりつけてきた。
なに…?そう思う暇もなく、芝崎さんが私の首筋に吸い付いてくる。
「んんっ…ぁ…っしばさ、きさ…ちょ・・・っ」
白い肌に赤い痕を残しながら舌を這わせ、ゆっくりと胸元に落ちたと思うと、散りばめるように赤い痕があちこちに浮かんでくる。
乳輪を優しく舌でなぞりつつ、もう片方の手で私の足を広げた芝崎さんは、膣穴にペニスをあてがうと一気に奥まで入れてきた。
「ぁあああんっ…ぁっん…んっ…ふ…」
「っ…は…愛、奈…っ弘人って呼んでよ…」
ゆるゆると腰を動かしながらも、私のイイ所を知っている芝崎さんは、ソコばかりを重点的に突いてくる。
首筋に顔を埋めながら肌を強く吸い、囁く芝崎さんの言葉に心臓が跳ね上がった。
なんで、なんでそんな声で言うの…?私の事なんて暇つぶしくらいにしか思ってないはずなのに…。
芝崎さんの事がよく分からない。
だって今やっている行為は許されない事なのに。
私は結婚していて夫がいる…芝崎さんはそれを分かっていながらも私を何度も何度も抱いてくる。
ちゃらちゃらしている見た目からして女の人には困っていないはず…それにも関わらず、既婚者の私を抱くなんてどう考えても遊ばれているとしか思っていなかった。
だから割り切りの関係で、その先にある感情にはいかないように自分で区切りをつけていた。
その先の感情に気づいてしまったら、辿りついてしまったら全てが終わりになる―――そう分かっているから。
芝崎さんを拒絶しながらも、完全に拒絶できてない自分自身が本当にどうしようもない位に馬鹿だって事はとっくに気づいている。
だから絶対に芝崎さんの名前を呼んじゃいけない…。呼べば自分で区切りをつけていたその先の感情に行く扉を開けてしまう。
芝崎さんの問いかけに首を横に振る。
絶対に、呼ばない。呼んじゃダメ…そう思いながら。
「—―へぇ…じゃあ愛奈の事…旦那と、このマンションの住人にバらすけど…それでもいいんだ?」
「—―っ!!!」
どくん
―――忘れていた…
そうだ…芝崎さんに弱みを握られている事、忘れていた。
「っ…卑怯…よ…ん、…はぁん…そん、なの…っ」
子宮の奥の私のイイ所ばかりをついてくる芝崎さんをキッと睨みながら言うも、芝崎さんの私を見る表情は本物だった。
「卑怯じゃないよ。なんで卑怯なの?苗字じゃなくて名前を呼んでって言ってるだけじゃん?—――なに?なにか呼べない理由でもあんの?」
「—―っ…」
探るように見つめてくる芝崎さんの瞳から、逃げるように視線を逸らす。
そんな私の行動で気づいたのか、芝崎さんがニヤリと笑った。
「分かった…じゃあさ…“大好きっ、私の中でいっぱい出して妊娠させて?”って言ってくれたら名前呼ばなくてもいいよ?」
「…な…っ。…そんな、事…っ…ん」
――言える訳がない…
昨日からかなりの量を中に出されている。
中出しされて私が寝てしまった時も、きっと芝崎さんは眠っている私を犯してる…。
じゃなきゃ中をかきだした時、あんなにいっぱいの精液が出てくるわけない…っ
あの量が1回や2回の量じゃないって事くらいは私にだって分かる。もしかしたらもう妊娠してしまっている可能性だって高いのに、これ以上出されたら本当に危ないかもしれない。
「本気で思っていなくてもいいからさ?演技で言ってくれない?昨日中に出させてもらったし、さすがに今日は外に出すから。俺だって既婚者の奥さん妊娠させて旦那に訴えられでもしたら勝てねーの分かってるし」
「……」
「ほら、今だけ俺と愛奈は恋人同士っていう設定の演技でさ~?ね?そしたら名前、呼ばなくても許してあげるし、誰にもバラさないからさ」
子宮の奥をついていた芝崎さんの動きがぴたりと止まる。
さっきまで与えられていた刺激がなくなった事で、私の膣が求めるようにひくひくと動いてしまったのが自分でも分かって唇を噛み締める。
欲しくなんかないのに、体は求めてしまう。
一度与えられ、覚えてしまった快楽は体がそう簡単には忘れてくれない。
だから、頭では違うと思っていても体が求めてしまう…そんな自分が嫌だと思ってしまった。
「—――分かった…。でも…約束してほしいの。私の所に来るのはこれっきりにして…っ。これ以上…これ以上浩司さんを裏切る事は出来ないの…っ」
芝崎さんから痛いくらいに注がれる視線に耐えながら途切れ途切れにそう言うと、暫くの沈黙のあと芝崎さんが返事をした。
「いいよ」
芝崎さんの返答に安心して顔を上げ、息を呑んだ。どこか楽しそうとすら感じる芝崎さんの笑みにぞくりとしてしまったから。
「愛奈。じゃあ早速だけど、さっきのセリフ…言ってくれる?—――もう俺愛奈の中で気持ちよくなりたくてたまらないんだよねー…」
「分かった…から…っんんっ…ぁっんん…」
再び私の中に入っていた芝崎さんのペニスが動き始める。
芝崎さんのペニスは私の膣内をこじ開けるように奥を突いてきて、ぐちゅぐちゅといやらしい音が浴室内に響き渡った。
部屋と違って変に反響するのがまた私の快感を上げてしまって、気持ちよくなる。私が気持ちよくなれば、無意識できゅうきゅうと芝崎さんのペニスを締め付けてしまう。
震える腕をゆっくりと芝崎さんの後頭部に回し、芝崎さんと同じように耳元に顔を近づける。
「ぁ…しば、さきさん…っ大好きっ…んんっ…私の…中で、っっん…っぱいだして…っ…私を…妊娠っさせて…っ」
「っく…愛奈っ…愛奈、愛奈…」
「ああああああんっ…ふ、ん…は…ぁぁ…ッ…!!!」
膣の中の芝崎さんのペニスがまた大きくなった。
全身の体重をかけながら激しく腰を動かす芝崎さんのペニスが奥を突いてくる。芝崎さんのペニスのその動きに、なにも考えられなくなってしまう。
「んんっ…はぁっ…んっ…ふぁ…んんんんんっ…」
そんな声で何度も呼ばないで…。
「愛奈っ…もっと俺で気持ちよくなって…俺で感じて」
芝崎さんの唇が重なる。熱い舌が私の舌に絡みつけば、すぐにトロトロに溶けてしまいそうなほどの快感が襲ってくる。
パンパンと腰を打ち付ける音が大きくなり、腰を動かすスピードが速くなる。芝崎さんのペニスが膨らんできて、射精感が込み上げてきている事が分かった。
「あんっ…んんっ…あああん、あん…ぁ…っんんっ」
「愛奈っ…っく…イきそう…っ…っは…ああ…無理…出る…ああ…」
「ふぇっ?…んあっ…外でだよね…?ねぇ…ぁん…芝、崎さん…?そろそろ抜いて…ねぇ…」
「ああ…っう…あああ気持ちよくて…・もう無理――――――うううっイく…!!!」
「え、ちょっ…ああああああああんんやあっ…―――!!」
びゅるるるるるーーー!!
ぴったりと子宮に亀頭をくっつけたまま芝崎さんのペニスから熱い精液が飛び出してきた。
どくどくと大量の精液が子宮に溜まっていくのが分かる。
なんで。
また…中に…
精液を出されイってしまった私は何度も呼吸を繰り返すも、快楽と疲労感に包まれた体を動かすことは出来なかった。
また、意識が遠くなっていく気がする。
精液を吐ききった芝崎さんのペニスが抜かれ、どろり…と膣から精液が零れたのが分かった。
くっつきそうになる瞼のぎりぎりの所で芝崎さんがなにか話したような気がするけど、私の意識はまたそこで途切れてしまった。
「これでもう愛奈は一生俺の玩具だ―――」
俺は楽しくなって表情を歪めると、再び愛奈の体を抱き上げ、ペニスを入れる。
「あ~…これだから人妻は堪んねぇ――…早く妊娠しろよ?愛奈―――」
びゅるる!!!そのあと自分でも数えきれないくらいに愛奈を犯すと、ぐったりとした愛奈の体を抱き上げ、浴室を出て行った。
――――…
目を覚ますと私は弘人に抱きしめられながら寝ていた。
時計を見れば朝方の4時になろうとしていて、カーテンの隙間からはまだ薄暗い外の景色が見えて弘人に寄り添うように抱き着く。
弘人と出会った頃の夢を見ていた。
1年前の出来事が最近のように感じる。
あれからすぐに妊娠が発覚したけれど、弘人の考えで浩司さんと寝てセックスをしたという場面を作ってもらったおかげで私の浮気はバレず、浩司さんの子供として生むことになった。
驚いたようだったけれど喜んではくれなかった
そして、前にも増して帰ってくるのが遅くなった。
だから私はこうして弘人と一緒にいる事も多くなってきた。
浩司さんの事は大切だけど、愛情はもうない。
弘人は大切だし、愛情もある。
だって妊娠を喜んでくれて、私をこんなにも大切にしてくれるんだから。
女の喜びを思い出させてくれた弘人と、私はこれからも離れるつもりはない。
浩司さんともばれない限りは今のままでいいかなって思う私は大分汚れてしまったのかもしれない。
「他の誰かに寝取られるほど放置する方が悪いのよ、浩司さん」
私は左薬指に嵌めていた指輪を抜くと、静かに枕元のサイドテーブルに置いた。
<つづく>
7話に渡る今回の小説はいかがでしたか?ハラハラドキドキの展開でしたね♪
明日からはまた新しい小説を配信です!ぜひご覧ください!
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