「ごめん。今日は帰れないかもしれない」
「…気にしないで。…行ってらっしゃい、あなた」
朝六時、早すぎる食事を終え、夫を玄関まで見送りに来た私、佐々原愛奈(ささはら あいな)は夫に鞄を渡して微笑んだ。
結婚して1年。
世間から見たらまだ新婚なはずなのに、甘々な雰囲気を微塵も感じられない私達はこれからも上手くやっていく事が出来るのか…最近そんな事ばかりを考えるようになってしまった。
元々淡泊だった夫は性欲も低く、結婚して一緒に住み始めてからセックスをしたのは僅か二回…本当に新婚なのか疑いたくなるほどの回数だ。
玄関の扉が閉まったのを確認して大きくため息をついた。
夫との出会いは婚活パーティ。
私が勤めていた会社は、割合的に女性社員の方が圧倒的に多い女性用の下着メーカーだった為、男性との出会いは皆無。
プライベートで遊んだり飲みに行く事も少ない為、出会いの場というものがなかった。
昔から結婚願望が強く、子供も好きだった為、早く結婚して子供を作って明るい家庭を作りたいと思っていた私は、友人が通っていた婚活パーティに参加する事を決めた。
その婚活パーティに参加していた男性の一人が夫だった。
清潔で真面目な性格、連絡もマメに返してくれて何よりもすごく優しく、趣味がランニングと同じだったこともあって、話をすればするほど、会えば会うほど彼の事をもっと知りたいという想いが強くなっていった。
気持ちでいうと私の方が先に好きになっていて、デートに誘ったのも告白をしたのも全部私からだった。
これが所謂肉食女子というものかもしれない。
背中で縛ったエプロンの紐を解きながらリビングへと戻ると、エプロンをソファの背もたれにかけてから座った。
「…はぁ…浩司(こうじ)さん…」
いつの日からかオナニーをする回数も増えていった。
始まりは夫が寝静まった後、横で寝る夫にバレないように、起こさないように声を我慢してしたことだった。
その行為は、イく時の快感を味わってしまってから、何度もその快楽を求めるように、時間が出来るたびに一人でするようになってしまったのだ。
今では夫が出勤してからお昼近く、さらに止まらなくなってしまった時は夕方近くまでしていた事もザラにあった。
自然と伸びてしまった手は、膣の入口を滑らせるように上下に動かし、もう片方の手では平均より少し大きめの胸を揉み上げる。
「はぁっ…んぅ…ッ…はぁん…っ…」
少し触れただけですぐに湿ってきた膣はくちゅくちゅと卑猥な音を響かせながら更に私の膣を濡らしていく。
最初は優しく、次第に強く胸を揉み続ければすぐに乳首が立ってきた。親指と人差し指でくりくりとつまみ、指の腹部分で押したり転がしたりすれば、膣が答えるように愛液を出していく。
「んんぅっ…はぁ…ッ・…気持ちいいっ・・ああっ…ん…」
おまんこの中に滑るように指を入れていく。一気に二本の指を受け入れたソコは、指を出し入れするたびに愛液を増やしていき、気持ちよさに自然と声が出てしまう。
本当は指だけじゃ足りない…大きくて太いもので子宮を突いてほしい…。思うのはただそれだけだった。
セックスしたいのに出来ない…果てしない性欲を発散するためには、こうやって一人でするしかないなんて切なすぎる。
でも、だからといって誰でもいいわけじゃない。
セックスはしたいけれど大好きな夫としたい、その事は揺らぐことがなかったのもあって、セックスフレンドを作ったり出会い系サイトで割り切りの相手を作ったりなどは考えられなかった。
「ああああんっ…んっんっ…ふぁっ…んっ・・・…」
気持ちいい、気持ちいい…
目を閉じて、浩司さんとのセックスを想像しながら膣内に挿入した指の動きを早めていく。
まるで夫のペニスを挿入されている感覚に陥って、自分でも驚くほど大きな声が出てしまった。
私の家は新築の10階建てマンションだ。もしかしたら隣の部屋に聞こえているかもしれない。
私が住み始めてから昨日まで、両隣はまだ空室だった。だけど、昨日隣の部屋に引っ越し業者が荷物を運んでいるのを見かけたのだ。
女の子だったらまだしも、男だった場合もしかしたらオナニーのおかずに使われているかもしれない…男がペニスをしごいているのを想像したその瞬間、体が大きく跳ね上がりイってしまった。
「ひぁああああん!!!…ふっ…はぁっ…はぁっ…ん…」
ぐったりとソファの背もたれに体を沈める。
乱れた息を整えるように何度も呼吸を繰り返した。夫の事を考えてオナニーしていたのに、まさか知らない男の姿を想像してイくなんて思わなかったからだ。
「なんで…私、浩司さん以外で…っ」
悪い事をした訳ではないのに罪悪感に包まれた私は、テーブルの上に置いてあったティッシュを何枚か抜き取ると、びちゃびちゃに濡れきった膣を拭いて立ち上がった。
ティッシュをトイレに流すために部屋を出ようとしたその時だった。ベランダに出る窓のカーテンが揺らいだのに気づく。
「—―え・・・」
まさか…そう思って窓際に行ってみると、空気の入れ替えの為に朝起きてすぐに開けていた窓が、そのまま少しだけ開いていた。
どっと冷や汗が溢れてくる。どうしよう…もしかしたら妄想だけじゃなく…本当に聞かれていたかもしれない…
震える手をきゅっと握ると、開いていた窓を閉めて鍵をかけ、トイレへ急いだ。
<つづく>
次回は4月18日(木)20時に更新!
愛奈は誰かに淫らなところを見られてしまったのか…!?
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