「全く……。計算じゃなくて自然にそういうことができちゃうんだから、姫奈子はやっぱりボク達が選んだだけある女だよ」
右京は先程の穏やかなピストンなど忘れたかのように、グインっと子宮を亀頭で押し上げたかと思うと、一気にズルっと肉竿を引き抜き、すぐさま腰をパンっと音が鳴るほど強く打ち付ける。ペニスが膣の中を出入りするスピードは徐々に増していき、姫奈子の細い身体はガクガクッと揺さぶられた。
「ああんっ! 右京さん、激しいっ!」
「この方が姫奈子は良いんだろう? 男を……いやボク達のことを愛している身体なんだから、もっと感じたいんだろう?」
頭の中が痺れるような甘い毒を含んだ言葉をかけられて、姫奈子は快楽の涙を流しながらも目の前の左京のペニスに集中する。
右京と違って、左京は引っ込み思案だから自ら動くことは無い。だから姫奈子が動かなければならない――そんな思いに駆られたのだ。
両手でまだ柔らかな二つの肉袋を優しく揉みだし、肉棒を再び咥える。口の中を大きく開き、喉の奥が苦しくなるほど深くまで飲み込んだ。
「ああっ……! 姫奈子、おまえは最高の女だ!」
左京はたまらず右京に揺れ動かされている姫奈子の二つの胸を、両手を伸ばして鷲掴みにして揉む。
先程、童貞を捨てたばかりの左京は、女の身体のいじり加減をまだよく分かっていない。そのせいで痛みを感じるほど強く揉まれるが、それがまた気持ち良く感じてしまうほど、姫奈子の肉体は淫乱になっていた。
左京の両手のひらの中で、勃起した乳首は握り潰される。左京は姫奈子の胸の感触を楽しんでいるのか、乳房は形が変わるほど何度も揉まれた。
慣れ親しんだ右京のペニスは、姫奈子のナカに大きさや形を刻み込もうと、いつもよりも激しく暴れる。まるで左京のペニスを忘れさせようとするかのように、いつもより乱れていた。
左京の眼には一心不乱に自分のペニスをいじる姫奈子の姿が映り、右京の眼にはそんな二人が仲睦まじい夫婦のように映る。
「……コレが嫉妬という感情か。姫奈子はホント、今までボクが知らなかったことを教えてくれる……」
「えっ? 兄貴、何か言ったか?」
生まれてはじめて見る双子の弟の興奮している姿を見て、兄は苦笑を浮かべるしかない。姫奈子を二人共有の妻にすることを言い出したのは右京の方だが、今は少し後悔していた。
「……いや、生まれてくる子供はボク達のどっちにも似ているんだろうなぁって。姫奈子にはいっぱい子供を産んでほしいな」
「オレはどっちでもいいや……。姫奈子と……兄貴さえいれば……」
純粋な左京の言葉に、姫奈子と右京は胸がジィンッ……と熱くなるのを感じた。
姫奈子は喜びを言葉にする代わりに、唇を窄めてジュパッジュパっと濡れた音を響かせながら左京のペニスを口淫する。
右京はますます力強く姫奈子に腰を打ち付けていき、蜜口からは姫奈子の白い太ももを伝って白く濁った粘液がドロドロと何本もの線を描きながらシーツに滴り落ちていく。
左京はそんな二人の淫らな行為を目の当たりにして、腰のあたりに再び快楽の波が訪れていることに気付いた。ほぼ無意識に腰を軽く浮かせて、小刻みに動いて姫奈子の口の中を蹂躙していく。
姫奈子は二人の男に肉体を貪られる高揚感と快楽にすっかり溺れてしまい、その目には強烈な艶と色気が浮かんでいた。
(ああっ……! もっともっと、わたしを求めて欲しい! わたしも二人のことが欲しいからっ……)
二人に騙されたことなど、最早どうでも良かった。
こんなに気持ち良くて最高の気分を味わえるならば、キッカケなどもう何だっていい。
今の姫奈子の身も心も満たしているのはただ一つ、『女としての幸せ』だからだ。
やがて口で愛撫している左京のペニスは、咥えるのも苦しくなるぐらいに膨張して、膣の中にいる右京のペニスは最奥の子宮口をグググッ……と押し上げながら細やかな動きに変わる。
二人の絶頂が近いことを知らせているのだが、姫奈子もまた、再びイキそうだった。
(できることなら、三人同時に……!)
三人の心が一つになった時、願い通りに絶頂を迎える。
左京は姫奈子の口腔で射精をして、溢れ出る精液は姫奈子が一生懸命に喉を鳴らしながら飲み込んでいく。
右京は姫奈子の子宮を亀頭で押し上げながら、激しい射精をする。右京の一度目の射精は本人が思っていたより大量で、濃厚な精液が鈴口からビュルルルっと飛び出すのが分かった。あまりに激しい射精に、右京の腰はブルブルっと動いたほどだ。
そして姫奈子もまた、二人分の射精をその身一つで受け止めながらイってしまう。奥から大量の潮が噴出して、左京と右京の精液と体内で混ざり合い、腹の中でおさめきれなかった三人分の体液がドプドプと溢れ出ては姫奈子の白い足を汚していく。
姫奈子はあまりの衝撃に細い身体を何度も痙攣させるも、その顔は満足そうに微笑んでいた――。
やがて射精を終えた二人は、それぞれ穴からペニスをズルリっと引き抜く。姫奈子の口や女性器から白濁の液が溢れ出て肌を汚すも、それが逆に魅力的に見えた。
「ふう……。ん~、一回出せばスッキリするかと思ったけど、やっぱり足りないなぁ。二人のセックスを監視カメラで見てた時から興奮してたから、ガマンしていた分がまだまだ溜まっているようだ」
射精した直後だと言うのに、右京のペニスはあまり萎えていない。
「オレはもっと姫奈子に触りたいっ……。この三ヵ月、ずっと我慢していたんだ」
「左京はもっと早く登場すれば良かったのに、なかなか気持ちが固まらなかったからだろう?」
「……見ているだけでもいいかなって思っていたんだけど、やっぱりダメだ。今までオレなんか誰も気に留めなかったのに、姫奈子だけ……オレに気付いてくれたから……。やっぱりオレのモノにしたい」
しゃべり方は相変わらず暗いものの、それでも固い決意を感じられる言葉だ。
右京は汗に濡れた前髪をかき上げつつ、ベッドの上でぐったりと倒れ込んだ最愛の妻を見下ろす。
「まっ、三人仲良くしていこうか。新婚生活はまだ始まったばかりだしね」
「ああ……。時間はまだ、たっぷりある」
意識が朦朧としている姫奈子の肉体に、二人の男の手が伸びる――。
<終わり>
8話に渡るドキドキの連載はいかがでしたか?
明日からの小説もぜひお見逃しなく♡
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