【官能小説】「キミに決めた」~二人の夫に騙され愛されて…~ -第7話-

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「えっ!? さっ左京さんの前で?」

「うん。これからは左京にもやってもらおうと思ってね。でもまずは見て慣れてほしいし」

右京が視線を向けると、左京はおずおずと二人に近付いて来る。

そして右京はベッドの上でナイトガウンを脱ぐと、無駄な脂肪などどこにも付いていない健康美な肉体をさらす。膝立ちしたまま、半勃ち状態のペニスを恥じることなく見せた。

この状況ははじめてのことではない。ゆえに自分が何をすれば良いのか分かっている姫奈子は上半身を起こすと、照れながらも右京の肉棒を胸の谷間に挟む。

舌を出して先端部分を咥えながら、左右の胸を寄せるように両手で押さえ付け、上下に動かし始めた。

「んっちゅ、ちゅうちゅう……じゅるっ……」

唾液が口の中にたまっていき、亀頭を舌で舐め回すと肉竿にトロトロと流れ落ちる。それが潤滑剤となり、胸の谷間でペニスを擦る動きが少しずつ早くなっていく。

「ふふっ、もう慣れたものだね。それでも恥ずかしがる姫奈子は、本当に可愛いよ」

右京は自分が教えた通りの動きをする姫奈子を心から可愛いと思っているようで、頭を撫でる手には優しさと慈愛が伝わってくる。

「……姫奈子はそんなことまでするのか」

静かに驚く左京の声で、ますます顔が熱くなっていく。左京の視線から逃れるように眼を閉じて、ただひたすらに亀頭をしゃぶり、胸を動かして肉竿を成長させる。

ジュルジュルジュル……と濡れた音が部屋に響いていき、姫奈子の淫らな姿を上から見つめる右京の顔にも興奮の色が見え始めた。

恥ずかしさで顔を真っ赤にしながらも、姫奈子の愛撫は確実に右京に快楽を与えている。皮が剥けた先端からはトロトロと先走りの液が溢れ出し、苦い味と青臭い匂いが姫奈子の口いっぱいに広がっていく。

姫奈子の唾液まみれになっていく肉棒はビンビンに硬くなり、筋や血管が見てハッキリと分かるほどになる。

「何だかいつもより積極的だね。左京に見られて、興奮しているのかな?」

「んぐぅっ!?

思いかけず本心をつかれて、姫奈子は思わず眼を開ける。

すると目に映ったのは、この異常とも言える状態の中で唯一主導権を持つ男の余裕の笑み。

(最初から仕組まれていたこととはいえ……、それでも右京さんと左京さんの妻に選ばれたことに嫌悪は無い。それどころか二人がわたしを求めてくれたことに、悦びを感じているわ)

認めたくはない。自分がそんな淫らな女であったなどと、決して自覚などしたくはなかった。

しかしこんな状態でも、拒めないどころか自ら進んで快楽を得ようとしている自分がいることは確かな真実。

姫奈子は諦めに入りながらも、その胸の奥では仄暗い女としての悦びが自分の中に芽生えていることを自覚していく。

その為に、右京の男性器への口淫も愛撫も一生懸命に行う。立派に成長したこの欲望の塊が、自分の膣の中で大暴れしてくれることを願って――。

「はあはっ……! もうそろそろ上の口はいいよ。下のお口に挿れてあげるから、離れて」

「ふぁい……」

命じられるままに、姫奈子はズルっとペニスを口の中から引き抜き、胸も解放する。

自由になったはずのペニスはしかし、姫奈子のご奉仕によって完全に勃起していた。

「さっきは正常位で楽しんだんだよね? 今度は後ろから楽しませてあげよう」

そう言いつつ右京は姫奈子を四つん這いの体勢にさせるも、ふと何かを思いついたかのように左京に視線を向ける。

「――ああ、そうだ。上のお口が暇になるのもかわいそうだし、今度は左京のを可愛がってあげてくれるかな?」

「左京さん……」

「姫奈子……」

姫奈子が艶めかしい視線を向けると、左京は無意識に近寄って来る。そして姫奈子の目の前まで来ると、ベッドに座って足を恐る恐る広げて見せた。

先程欲望を解放したはずのペニスだが、姫奈子と右京の淫らな行為を間近で見ていたせいで、半勃ち状態まで回復している。

右京は姫奈子の細い腰を両手でガッシリと掴み、左京の精液がトロトロと溢れ出している蜜口に亀頭をめり込ませると、一気に女体を貫いた。

「あひぃっ!? うっ右京さん、そんないきなり……」

「左京の放った精液のおかげで、ナカはドロドロのヌルヌルだから大丈夫だろう? ……ああ、でも流石に根元まで一気に入れると、ナカがキュウッと引き締まって気持ち良いな。ボクのペニスが大好きだと、姫奈子の肉体に言われているようなものだ」

「やっ止めてっ! 恥ずかしいわ」

「夫婦なんだから、別に良いじゃないか。それよりホラ、これ以上、左京にお預けをさせるのはかわいそうだよ」

「あっ……」

言われて左京が少し悲しそうな表情を浮かべていることに気付いた。

無視をしていたわけではないが、それでも放っておいたことは否定できない。

姫奈子は申し訳なさに胸が締め付けられる思いで顔を下げて、左京の半勃ち状態のペニスを咥える。まだ萎えている肉棒を喉の奥までズルルーーっと飲み込み、舌を肉棒に絡ませて擦っていく。

「うううっ……! はあっ……! 姫奈子、気持ち良い……」

右京より小さく低い声だが、興奮していることが分かる。

姫奈子は嬉しくなって、自ら顔を上下に激しく動かしてフェラチオをはじめた。

「それじゃあコッチもはじめようかな。くれぐれも、左京のを噛まないようにね」

右京はそう言うと、ピストンをはじめる。最初はゆっくりと姫奈子の膣の中を味わうかのように、腰を静かに引いてはまた最奥まで突くという行為を繰り返す。

すると二人が繋がっている部分から、グチュグチュグチュと濡れた音が生まれて、左京が放った精液がドロドロと糸を引きながらシーツに落ちてシミを作る。

まるで左京の精液を全てかき出そうとするかのように、右京は慎重にカリ首の部分を上手く使いながらナカの精液を出していく。

んじゅるっ……ジュルジュルっ、ジュルルルっ!

ゆっくりとしたピストンは、姫奈子の心をある意味落ち着かせる。しかし女の肉体は快楽に従順で、もっと激しい快楽を欲して膣内が蠢きだす。

子宮を刺激され、Gスポットを擦られているのに、あまりに静かな動きは姫奈子の快楽を満たしてはくれないのだ。

そうして姫奈子の腰は小刻みに動き出す。右京が与えてくれないのならば、自ら得ようと言うように――。

「ふふふっ。本当に姫奈子はしつけがいのある肉体をしているね。そんなに強い刺激がほしい?」

「んちゅっ……。ほっ欲しいわ、右京さん。もっとわたしに、あなた達を感じさせて」

その熱のこもった言葉からは、明らかに欲情が感じられる。

右京と左京は一瞬、姫奈子が発した強烈な色気に当てられて、動くことを止めた。しかしすぐに、それぞれが動きだす。

 

<つづく>

 

次回は4月16日(火)20時に更新!

ついに明日で最終話♡最後までお見逃しなく!

 

 

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