官能小説

【官能小説】ワンコ系部下と事故チューラブ♡ -第5話-

 

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「ひ……っ、はぁ、」

「先輩、気持ちい?」

「ん……っ、こわいくらい、気持ち、い……」

「…………っ!」

ビクン、と下で槙人の性器が大きさを増し、耳元で「急に可愛いこと言わないで下さい」と余裕のなさそうな声がする。亜加梨はふっと笑って、槙人の首に手を回した。

「なんか不二野くんのこと、愛しく思えてきた」

「っ……今まではどうだったんですか……」

「弟みたいだなって」

「やっぱり……」

「やっぱり?」

「男として見られてないの分かってたんで、どうやって口説こうか考えてたんですよ、ずっと」

ずっと。仕事中そんなことを考えていたとは上司としていただけないのに、嫌な気にならなかった亜加梨は、相当ほだされてしまっている。

亜加梨はぎゅっと槙人を抱き寄せて、初めて自分からキスをした。

「……挿れる?」

「っ、だから煽らないでくださいって!」

「あはは、可愛い」

「……余裕ぶってられるのも今のうちですよ」

不服そうな低い声に、ドクドクと亜加梨の心臓が鳴る。これはおそらく、期待だ。キスすら気持ちいい槙人と繋がったらどうなってしまうのだろう。本能がそうして期待を抱いている。

「好きです、先輩」

そう言ったかと思えば、槙人は亜加梨の身体を降りていき、胸に吸い付いて甘噛みした。

「っあ!」

ぺろぺろと胸の頂を愛撫すると同時に、ショーツもストッキングも全てを脚から抜かれる。亜加梨が自由になった脚を快感でぴんと伸ばしたのも束の間、両手でももを開かれ、抑えられてしまった。

「ちょ……っ、やだ、不二野く、嘘、待っ――」

「…………」

「ぁああっ……っ!」

じゅるっ、と卑猥な音を部屋に響かせ、槙人は亜加梨の秘部にしゃぶりついた。濡れそぼった穴を、ぴちゃぴちゃと舌でかき回される。

自分が感じ切った証拠である恥ずかしい音に、亜加梨は喉を反らせて、顔を覆った。

「はぁっ……やぁ、ん、きたな、いから」

「美味しいですよ」

「ちょっ……んっ……そんなこと言って、恥ずかしくないの……っ!?」

「だって、本当ですもん」

槙人は平然と言ってのけ、再び亜加梨の脚の間に顔を埋めた。羞恥でどうにかなってしまいそうだ。ぬるぬるした舌が穴の奥から這い上がってきて、今度は陰核をじゅるっと捉える。

「ひぁ……っ!」

皮の中を舌先でまさぐられて、敏感な部分を容赦なく吸われる。びくんびくんと大きく腰が跳ねるが、太ももを押さえられているので逃れられない。

「はぁっ、や、あぁっ……! あ! あッ……っ!」

快感に溺れそうな亜加梨が、すがりつくようにシーツを掴んだ瞬間、槙人はくぷんと穴の中に指を埋めてきた。

「んんっ、――っあ」

「中、熱……」

独り言のように呟いた槙人の吐息が性器を掠め、それさえ刺激になってしまう。指がくちゅくちゅと肉壁を割り開いていく感触に、亜加梨は唇を噛んで声を耐える。

「痛くないですか……?」

こくこくと頷くのが精一杯だ。痛くないどころか、疼いて仕方ない感覚に耐えるのに必死だった。もっと突いて欲しいとすら思っている。こんなに気持ち良くて、はしたない自分を晒されるような愛撫は初めてだ。

槙人の指は、すらりと長く、節が骨張っている。綺麗な手をしているなぁと思ったことがある。あれは確か、入社直後、メモを取っている槙人を見たときのことだ。その時はもちろんこんな関係になるなんて思いも寄らなかったが、単純に雑談として「指長いね」と褒めた記憶がある。その綺麗な手が、想像よりずっと大きな手と知ったのは、資料室で背中に回った時だった。あの日すら、こんな風に抱き合うことは想像出来なかった。その槙人の指が亜加梨の中に入っていて、奥を探っている。

「ああっ!」

ぐっと内壁の一番感じる所を突かれて、亜加梨の喉から一段と大きな声が出た。

「ここですね」

「あっ……! あ、あ、ッや!」

「ふ、先輩のイイトコ見つけられました」

槙人は、見つけたGスポットを指でぐっと潰しながら、クリトリスに舌を絡めてきた。大きすぎる快感に亜加梨が目を見開いた瞬間、中へもう一本指を増やされる。

「……~~――っ!!!」

内と外から一番感じる部分を挟まれ、亜加梨は声にならない声をあげながら、ビクビクと痙攣した。とうとう達してしまった。達している最中まで中心を舌で舐められて、目の前がちかちかする感覚が長く連続して襲う。

「はぁっ……あ……っ、はぁ……っ」

「中、すごいヒクヒクしてます……」

余韻で、ぴく、ぴく、と動いている亜加梨の身体を、槙人が這い上がってくる。指を中に入れたまま、抱きしめられて、また身体が震えた。

次第に焦点が合ってきた亜加梨が槙人を見ると、嬉しそうな顔が間近にあった。形のいい唇がぬらりと愛液で光っているのが分かる。

「亜加梨さん、挿れていいですか」

「っ?!」

突然名前で呼ばれて、驚きに心臓が跳ねた。これだけ密着していたら、素直に身体まで疼いてしまったのもバレバレだろう。

槙人はからかうように、指を性器の中で擦りつけてくる。

「んー、この中は良いって言ってますけど?」

「……っ、んんっ……いい、から」

恥ずかしい台詞に、降参の意味で頷く。全部槙人のものにされたい、支配して欲しい、という気持ちがはしたなく亜加梨の身体を満たしている。

「亜加梨さんも、俺のことも槙人って呼んでくれませんか?」

槙人は亜加梨の名前を呼び、ゆっくりと指で中をまさぐりながらお願いをしてくる。亜加梨はひくひくとした余韻に流されるまま、素直に名前を呼んだ。

「ん、槙人、くん」

「あー……はは、嬉しいです」

ただ呼び名を変えただけなのに、妙な甘さが生まれて、照れくさくなってしまう。槙人も薄暗い中顔を赤らめたのか、ぎこちない返事が返ってきた。

まるで初々しい恋人同士みたいだ。よく考えれば、槙人は、亜加梨のことを好きだと言っている――つまり亜加梨が首を縦に振れば、今からでも恋人同士ということになるのかもしれない。

亜加梨がくすぐったさを感じている中、槙人はいつの間にやらどこからかコンドームを出してきて、装着している。下着からペニスをずるりと取り出した瞬間を見てしまい、亜加梨は慌てて目を反らした。槙人のモノは、想像以上に大きかった。

「ふ、亜加梨さん、今見ましたよね? えっち」

「もう、またそういうこと……!」

「照れてるのも可愛い……、挿れますよ」

槙人が再び覆い被さり、脚の間へ入ってくる。ぬるぬると穴の入り口で性器を滑らせ、ノックするかのようにトントンとクリトリスを突つかれた。冷たいゴムの感触に刺激され、亜加梨は腰をひねった。

 

<つづく>

 

次回は3月30日(土)20時に更新!

槙人に弄ばれっぱなしの亜加梨。二人から目が離せない

 

 

                 

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