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官能小説

【官能小説】年下かもしれない彼の呼吸が私を乱していく -第2話-

 

第1話

 

シャワーを浴びて出ると、さっきまで着ていた服を着る気にはなれなかった。

忘れていたけれど、私は一度、自分の足から抜いてしまった下着を再び穿くのが好きではなかったのだ。

こればかりは、しょうがない。

もともとこうなるように考えていたはずなのに、替えの下着を持ってきていないことに気づく。いまさらだな。まったく私ったら。

徹底的に想定と推測を繰り返して、臨んだ今日の約束なのに。たった一枚のパンツをも用意していなかったなんて。

あるいは、無理だと思っていたのかもしれない。

こうなることを望みながらも、心のどこかでは無理だと諦めていた。

そういえば、『いざとなったら逃げ帰る』なんて考えてもいたんだっけね。

おかしいわ。

バスルームから出ると彼が、

「あのさ。もし良かったらなんだけど、もう少し、このままでいない?」と言った。

「うん」

「寒かったら言って。でも」

「大丈夫。むしろ、なにもいらないかな。このままでいていい?」

OK

「じゃあ、好きな時、好きなように撮ってくれていいからね」

「そうなの?本当に」

「そうよ。そのために体も洗ったんじゃない。忘れた?」

「じゃあ遠慮なく。ていうのもなんか変だけど、撮らせていただきます」

「うん」

「いただきます」と彼はウインクする。カワイイなあ。私は目を閉じてしまいたい気分になりつつも、彼のあれに向かって言った。

「めしあがれ」

 

立ちこめていたバスルームの湯気が、少しばかり洗面所と廊下にもあふれ出て、洗面所の鏡はすっかり曇っていた。

私は裸のままでいるんだけれど、洗面所の鏡も曇ってしまっていて、自分の体を見れないままでいる。

いつもなら、風呂上りには自分の部屋の等身大の鏡に、自分の全裸姿を映し出して、しっかりチェックしているんだけど。

落ち着かないな。

 自分の裸を眺めている時間は、私にとって当たり前すぎて、できない状況になってしまうと落ち着かなくなってしまうのだなと、初めて気づくことができた。

これからどうしよう。

どうにでもなれ。

そんなふうに頭の中で、ひとりごとを繰り返していると、いつのまにか彼はカメラを持っていて、写真撮影を始めているようだった。

カメラの何かを覗き込んでいる。その先には、私がいるんだと思う。でも私にとっては、彼は下を向いているだけの存在。なんだかなあ。どうしてかなあ。

もっと見てくれればいいのに。

もちろん写真もいいんだけれど、もっとさ。こうなんていうのかな。

裸眼で。

裸の視線で。

もっともっと私のこと、見て欲しい。

そっか。私、彼のこと、すごく気に入っているのかも。

彼も裸のままカメラを構えている。

じっと見ていると、あ。動いた。彼のが。ビクンて。上下に揺れている。慣れてくると、視線の先に茎だけではなく袋の存在も確認できるようになってきて、ああ、そんなにもぴくぴくと動くのね。と発見があった。

彼は何も言わない。

ふうん。

そうなんだ。これが彼の撮影スタイルなのか。

私はコスプレのとき、やたらと声をかけられたり、話しかけられたりしながら撮られることに慣れてしまっているので、ちょっと違和感があって、でも新鮮だった。

なにも言わない。ということは、何も指示されていない。ということ。

当りまえのことだけれど、これってすごいことだなって。ポーズは、こう。もっと、こっち見て。とか。なんなら足もっと開いて、とか。指示されるのかと思ったから。

そういうものなんじゃないのかしらって、いつのまにか勝手に決めつけていたのかもしれない。

私は動いてみる。

動くなって言われるかしら?

彼は何も言わない。

じゃあ、これは、どう。

何も言われない。 

それじゃあ、こういうの。

私は自分の脳内にインプットしてある、さまざまなポーズを自分で試していく。自分でやったことのないポーズも試してみた。

ときどき絵師さんが描いているのを見ただけで、実際には試したことのないポーズも、自分の感覚だけを頼りにやってみた。

気づいたときには、私は彼の前で両足を広げたり、あそこを指で少しだけ開いて見せていたりしたのだけれど、なんの違和感もなかった。

まるで涼しい風が通り過ぎているかのように、私の額には微風がいつも当たっていて、少しふらつく。

気のせいなのか、湯冷めしつつあるのか。

「あの。ちょっと涼しくなってきたかも」と私は言ってみる。

「そっか、ごめんごめん。つい夢中になってしまって」

「そんなに夢中になってたの?」

「ああ。もう最高だよ」

「そう?お世辞でも嬉しいけど」

「お世辞じゃないよって言っても信じる気なんてないのかな?」

「ううん。信じる」

うん。決めた。

私は決めた。彼の言葉を信じることに。ウソならウソでいい、ウソなんだと判明するまで信じてみる。

 

「あの。ねえ。お取込み中でゴメンなんだけど」

「うん。なんだい」

「ゴムは持ってますか?」

彼は黙ってカメラの操作を続けていたが、彼のがビクンと動いた。まるで犬のしっぽ。うん、なるほど、そうなのね。ゴム、持ってるのね。ビクン。

彼が言葉で返事するよりも、彼のあれの反応が面白くて、もうもうこれは、期待していいのではないかしら。だから、

「そろそろちゃんと、やりましょ?」

と私は言った。

彼のを見る。

ビクンぴくんビクン、三連発で返事している。すごいな。

こういう景色を見たことのない私は、なんだかとても嬉しくなってしまって、もういっそこのままここに居座りたいなと考え始めていた。

いいなあ、ここ。

住まいも素敵。最初は古くて傷んでてヤバそうなんて考えもしたけれど、彼の性格なのか、持ち主のメンテナンスが良かったのか。

「はい。ええと」と彼が言う。

ねえ。

私たち、今度はベットで、ちゃんとしましょ。

さっきも素敵だったわ。でも、もっと欲しいの。ううん、激しくして渡とか、むちゃくちゃにしてとか、そういうんじゃないの。

ただ、入れていて。じっとしていてかまわない。

だって、さっき、すごかったんだもの。

あれが入っているだけだった。あそこに入っているだけ。それだけで、むちゃくちゃしびれてしまう瞬間があったから。

あの時間の熱さが、まだ忘れられない。それどころか、どんどん思い出されていく。体の方が思い出していて、すっかり火照りきっている気がする。

彼は黙ったままどこかからゴムを持ってきて、するっと装着してみせた。

そんなふうに、簡単につけられるものなの?まるで帽子を被るみたいに、これから試合をするよという合図で、帽子を被る子どものような手つきで、すっと装着した。

スベスベの肌は筋肉質で、シャワーしながら観るのとは違う質感だった。

もうすっかりゴムを穿いている彼は、とてもたくましい。

 

私は自分に言い聞かせた、

『私は今日ここに嫁いできた妻よ。さあ。たっぷりと堪能しましょ』

 

<つづく>

 

次回は4月26日(金)20時に更新!

さて、明日は最終話!ついに体の関係になった2人。どんなラストが待っているのでしょうか!

 

 

                 

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