
”いい子”を求めすぎていませんか?
「うちの子供はしっかり者だ!」「甘えたりしないし、わがままも言わない」こんなこと言って、我が子を誇らしく思ったりしていませんか?実はそんな親に対して子供は密かに苦しんでいるかもしれません…子供にいい子を求めすぎる事は実はあまり良くないことなのです。今回は、いい子でいようとし続けた子供の特徴などをご紹介していきます。
子供は期待に必死に応えようとし続ける
「小さい頃は本当に手のかからない子だった。」「わがままも言わないし、いい子だった。」これら言葉は、思春期以降に一気にダウンしてしまった子供の親から頻繁に聞かれる言葉です。子供が”いい子”になりすぎていませんか?一度客観的に子供を観察してみてください。子供は親に好かれたい!親を喜ばせたい!と自然と思っているのために、親の態度や顔色を敏感に読み取ります。「いい子にしていないと親に捨てられるかもしれない」そう感じている子供も少なくありません。
”いい子”度チェック
以下の項目のうち、当てはまるものの数をチェックしましょう。
□常に親に気をつかっている
□自分の事は何でも自分でできる
□いつでもどこでも行儀がいい
□食べ物の好き嫌いをしない
□兄弟や友達と喧嘩しない
□わがままを言う事がない
□お稽古事に行くのを嫌がらない
□自分の気持ちよりも周りの気持ちを優先してしいがち
□嫌だと駄々をこねることがない
□学校から帰宅したら自ら進んで宿題を済ませる
”いい子”度診断結果
3つ以下:心配いりません
基本的にチェックがひとつもつかないのが普通の子供です。1〜3つ程度は、性格が几帳面で自立している子供という事がほとんどです。
4〜5つ:見守る姿勢が大切
”いい子”ですが、疲れるほど自分を追い込みすぎる事もないので、心配しすぎないで見守ってあげましょう。
6〜7つ:しからず笑顔で支えて
”いい子”度がかなり高いです。こういった子供には、ちゃんとやれなかった事があっても叱りすぎたりしないようにしましょう。子供の失敗を受け入れてあげる事が大切です。
8つ以上:いつか疲れが出るかも
完全に”いい子”です。このままだと疲れすぎてしまい、いつダメになってしまうかわかりません…子供が羽目を外せるような場面をつくってあげる事が大切です。
将来くずれる”いい子”の5つの特徴
宿題や手伝いを自ら率先して行なう
大人でも仕事や家事が面倒に感じる時ってありますよね。愚痴をこぼしたりする時ってありますよね。それに対して、全く宿題や手伝いを嫌がる事なく自ら率先して行なうのは、少し”いい子”すぎる傾向にあるかもしれません。
時間を忘れて何かに没頭することがない
時間を忘れて好きな事に没頭する事は、将来の生きる力や原動力につながります。このような子供は、大人にとってみれば都合が良いかもしれませんが、子供がパワフルになることはなかなかありません。
羽目を外せない
大きな声を出したり、はしゃいだりする事は子供にとってとても大切です。羽目を外せない子供はいつも緊張状態にあるのと一緒です。そのままにしておくと、原因不明の頭痛や腹痛を起こしてしまう可能性もあります。
”No”を言えない
Noを言えないまま育っていくと、いつか子供自身にそのしわ寄せが訪れます。Noと言えないのは、ただ単に優しいのではなく自分を抑えているだけのことがほとんどです。
母親のカウンセラー役になってしまう
これは特に女の子に多いのですが、母親を支えようとカウンセラーの様に親の愚痴を聞くパターンです。大人の悩みや愚痴は子供には言わないで大人同士の中で解決していくこと、支え合う事が必要です。
子供は”いい子”に育って欲しいと思うのは、親として誰もが思う事です。しかし、それを過度に思い、子供を無理矢理”いい子”にしようとしたり、無意識のうちに子供にプレッシャーを与え続けないようにしましょう。
いい子じゃなくてもいい。
いい子じゃない分、たくましくなる